千葉県柏市の住宅街のごみ置き場で11日、捨てられているのが見つかった砲弾について、柏署は14日、同市の30代女性が「父の遺品で、自分が捨てた」と名乗り出たと明らかにした。砲弾は亡くなった女性の父親が約20年前に知人から譲り受けたもので、父親は骨董(こっとう)品集めが趣味だったという。
同署によると、女性は家族の知らせで周辺住民が避難する騒ぎになったことを知り、12日夜、自宅近くの交番に電話。同署員が砲弾の写真を女性に見せ、女性が捨てたものと確認した。女性は昨年亡くなった父親の遺品の整理中に砲弾を見つけ、「父は絶対に爆発しないと説明していたので、普通のごみとして捨てた。大騒ぎになって驚いている」と話している。
遺品の中に別の砲弾などの軍用品はないといい、同署は「危険物や不審物と思われるものを見つけた場合は警察に連絡してほしい」としている。
砲弾は11日昼にごみ回収業者が発見、110番した。周辺の住民約100人が一時避難し、陸上自衛隊が回収。迫撃砲の弾道を調べるために使う「特填(とくてん)弾」で、既に発射済みだった。火薬は含まれておらず危険性は無いと判明した。1970年代ごろに使われていた型という。
千葉日報オンライン 4月15日(金)
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